「育休中の副業は大丈夫?」
「会社にばれないためにはどうすれば良い?」
このような疑問はありませんか?
育児に慣れたら、空いた時間を使って副業を始めたい方も多いでしょう。育休中は育児休業給付金が支給されますが、収入は育休前よりも減るため、お金の不安を感じる方も多いはず。
今回は3人目の子ども誕生を機に育休を取得し副業を始めた私が、会社にばれずに副業する方法やおすすめの副業を紹介します。
- 育休中の副業を会社にばれずに行う方法
- 副業すると育児休業給付金は減るのか
- 会社にばれにくいおすすめの副業
会社にばれずに副業をしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
育休中に副業しても会社にばれない方法は?
育休中の副業ばれをしないためには、住民税の対策が重要です。
年間20万円以上の所得を得た場合、確定申告が必要ですが、申告書には住民税の納め方を選ぶ項目があります。
下の画像のように、確定申告書の「住民税に関する事項」の項目で「自分で納付」に◯をつけましょう。ここで「給与からの天引き」を選ぶと住民税の額から会社にばれる可能性があります。
(引用:国税庁)
年間20万円未満の所得なら確定申告は必要ないため、住民税の手続きも不要です。
副業をだれにも知られずに行うのは難しいため、会社にばれる可能性は0にはなりませんが、住民税対策は必ず行いましょう。
育休中に副業がばれない場合も給付金が減るケースはある
前述のように確定申告で住民税の納付方法に注意すれば、副業が会社にばれる可能性は低くなります。一方で、副業で得られる収入によっては、育児休業給付金の減額や、停止されるケースがあります。
育児休業給付金が支給される要件と支給額は、以下の通りです。
【育児休業給付金の支給要件】
- 1か月の勤務時間が「80時間以下」
- 収入が育休前の平均月収の「80%以下」
【育児休業給付金の支給額】
- 育児休業開始日から180日は育休前の平均月収の67%
- 育児休業開始日から181日以降は育休前の平均月収の50%
(参考:厚生労働省「育児休業給付についてのパンフレット(令和4年10月1日以降の取扱い)」)
1か月「80時間以下」の条件を満たすには、週に3日・1日6時間の勤務が目安です。
厚生労働省によると「在職中の事業所以外で就労した分も含む」とされているため、本業以外に副業する場合にも適用となります。
収入を育休前の月収の80%以下に抑える場合、副業で稼げる収入は以下の通りです。
- 6か月以内:副業収入が育休前の平均月収の13%以下
- 6か月以降:副業収入が育休前の平均月収の30%以下
例えば、育休前半の6か月に副業をする場合、育休前に20万円の収入を得ていた方なら、副業収入を約2万円に抑える必要があります。
稼ぎすぎには注意ですが、副業で短期間に大きく稼げるようになる方は少ないため、それほど気にすることはありません。
副業がばれるとまずい職場は?就業規則の確認が大事
就業規則で副業が禁止されている会社では、ばれると処分を受けるケースもあります。
明確なルールがない場合でも上司に確認しておいた方がよいでしょう。
こっそりと副業をする方もいますが、ばれたときのリスクは考えておかなければなりません。
副業がばれるのは、確定申告で住民税対策をしなかったり、職場の同僚に副業していることを話してしまったりするケースです。
就業規則で禁止されているのなら副業をおすすめしませんが、それでも活動するなら上記に注意しましょう。
就業規則で副業が禁止されていても交渉はできます。交渉するときには、以下の厚生労働省の副業・兼業ガイドラインを引き合いに出すと良いでしょう。
副業・兼業に関する裁判例では、労働者が労働時間以外の時間をどのように利用するかは、基本的には労働者の自由であり、各企業においてそれを制限することが許されるのは、例えば、
1 労務提供上の支障がある場合
2 業務上の秘密が漏洩する場合
3 競業により自社の利益が害される場合
4 自社の名誉や信用を損なう行為や信頼関係を破壊する行為がある場合
に該当する場合と解されている。
副業も人と関わる以上、「絶対にばれない」という保証はありません。特に稼げるようになれば、他の人に話したくなるものです。
副業禁止の職場なら折りを見て職場に交渉するか、副業OKな転職先を探すことも考えておきましょう。
会社にばれない副業は?育休中に始めやすい副業3選
育休中には在宅で行える副業でなければ難しいでしょう。また、飲食店でのアルバイトなどは会社の同僚や上司と鉢合わせする可能性があり、ばれるリスクが高まります。
以下の3つの副業なら、在宅時間を活用できる上に会社にばれにくいためおすすめです。
- 記事作成・ライティング
- Webデザイン
- ブログ運営(アフィリエイト)
それぞれ解説します。
記事作成・ライティング
記事作成は、文章を書くのが好き、読書が趣味などの方におすすめの副業です。
キーワードに沿って記事を作成する仕事です。情報収集にネット検索が当たり前になった今では、Webライターはなくてはならない存在です。
私は育休を取得しようと決めたころから、少しずつWebライターの勉強を始めました。文章の書き方には「型」があるため、練習すれば書けるようになります。ただし、読者に響く文章が書けるようになるためには、それなりの時間と努力が必要です。
記事作成の仕事は、クラウドワークス やランサーズなどのクラウドソーシングサイトを利用すると探しやすいでしょう。
高単価の案件は他のライターとの競争が激しく、初心者の受注は難しいことが多いです。慣れないうちは「初心者歓迎」の案件を選ぶと仕事を獲得しやすくなります。
経験を積んで記事の質が上がったら、高単価な案件にもチャレンジしていくと良いです。
Webデザイン
WebデザインとはWebサイト全体を使いやすく、見た目が美しく、魅力が伝わるように制作することです。Webデザインをする人をWebデザイナーと呼びます。
サイトを作って欲しいという依頼に対して、要望に沿ったサイトを制作していきます。未経験では難しい場合が多いため、本格的に始めるにはスクールの利用がおすすめです。
デザインのスキルが身に付けば、クライアントから重宝されるデザイナーになります。継続して仕事をもらえるようになれば、副業として得られる収入も安定してくるでしょう。
ブログ運営(アフィリエイト)
ブログ運営も地道に続けることで収益化につながります。
育休中は育児の状況にもよりますが、会社で働くときよりも時間を確保しやすいためおすすめの副業です。
ブログなどのメディアで、商品を紹介して紹介料をもらうアフィリエイトは収益化を目指すなら必須です。
育休中の体験や、使ってみて便利な商品などを記事にすれば、オリジナリティのある記事が作れます。
ライティングのスキルは必要なため、ライター案件で経験を積みながらブログを育てていくと良いでしょう。
多くの方が未経験から始めて、試行錯誤しながら実績を作っていくため心配はいりません。空いた時間にコツコツ作業することが得意な方はブログ運営に向いています。
【Q&A】育休中の副業がばれるのか気になる方によくある疑問
育休中の副業ばれを心配する方に、よくある疑問は以下の通りです。
Q.確定申告しなければばれない?
Q.メルカリならばれない?
それぞれ回答していきます
Q.給与を手渡しならばれない?
A.手渡しでもばれます。振込か手渡しかは関係ありません。
手渡しでもばれる理由は住民税です。
アルバイトなど収入を得た場合でも、勤務先が「給与支払報告書」を作成して市町村に提出すると、本業と副業を合わせた所得に対して住民税が決められます。
住民税の納付書が職場に届き、税金額が高くなれば職場にばれる可能性が高まります。
Q.確定申告しなければばれない?
A.年間20万円以上の所得があれば確定申告は必須です。申告もれは脱税になります。
Q.メルカリならばれない?
A.メルカリで得た所得が年間20万円以下なら確定申告は不要なため、会社にばれる心配は少なくなります。
年間20万円以上の所得では、確定申告が必要ですが前述のように住民税の納付を「自分で支払う」方法を選びましょう。
まとめ:育休中の副業は無理なく行いましょう
育休中に会社にばれずに副業する方法や、始めやすい副業を紹介しました。
育休中に副業をしても、対策すれば会社にばれる可能性は少なくなります。とはいえ、100%ばれない保証はないため、就業規則の確認や会社との交渉は必要です。
また育休は育児のための休業補償であり、副業での活動時間が多くなり育児がおろそかになっては元も子もありません。育休中の副業は無理のない範囲で行いましょう。